渋谷区で一軒家がほしい

24歳広報系ゲイの日記

一目惚れの恋が愛へと変わるまでのおはなし

 

それは、一目惚れだった。

 


でもあの時に抱いた気持ちは間違っていなかったと、

自分の気持ちに素直でい続けて良かって。

 

あの日からの自分を今日は、褒めてあげよう。

 

 

 出会い

 

ゲイが友達や恋人、セフレを探そうとしたら、今のご時世、twitterかアプリや2丁目か。

 

自分も例に漏れずアプリに自分の盛れた写真を載せてやり取りをしていた人種だけれど。

 

今お付き合いをしている彼氏との出会いは、
バーチャルではなくリアルだった。

 

 

 

相手は大学の先輩。

 

 

 

自分でも驚くほどに、

一目惚れだった。

 

もうその時は自分はゲイなんだって自覚はもちろんあったし、

若さにかまけてそれなりにやんちゃしちゃったりしてたけれど。

 

 

こんなに心を打ち抜かれることがあるんだって、本当に驚いたもんです。

 

 

相手のことなんて何も知らないのに、目が離せられなくて、

 

 

あ、俺、この人のこと好きだ。

 

 

って、冗談抜きで全身が高ぶっていて。

 

そしてゲイの勘とでいいますか。

僕の中のgrader(懐かしい)がびんびんに反応して、「この人もゲイだ!」と主張してて、その場でアプリまで起動しちゃって。

 

 

 でもまあ、世の中そんな上手くもいかず。

 

本当に簡単なあいさつだけ済ませてさよならして、

 

それからも憧れの先輩として、人伝いに聞く情報とか、同窓会での見かけるとかだけの関係で、それでも一度抱いた想いはなかなか消えれくれなかった。

 

 

それから2年

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一目惚れから2年経った大学4年の夏。

 

神様はきまぐれで、いじわるで、優しくて、気分屋だ。

  

 

 

僕が一目惚れした彼も、

 

 

 

こっちの人間だった。

 

 

 

渋谷で開いたアプリの中の小さな四角の中には、彼がいた。

僕の心臓はきっと、数年間分くらい一気に打ち鳴らされたと思う。

 

 

 

そして、 リアルで出会って、バーチャルで本当の姿を知った僕たちは一度、結ばれた。

 

 

最初は本当に甘かった。甘美ってきっとこういうこと。

好きで好きで好きすぎて、それまで本気の恋愛をしたことがなかった僕の頭の中は、文字通りお花畑。

 

少女漫画もびっくりするくらい、甘々な毎日だった。

 

 

 

でもそれは、仮初めの契りでしかなかった。

お互いを何も知らなかった。目の前にある快楽を優先しただけの結果でしかなかった。

 

それでも僕はそれだけで嬉しくて嬉しくて、舞い上がってしまっていたんだと思う。

 

自分の「好きだ」という気持ちばかりが先行してしまい、
その当時の相手の心に自分がいないことに目を背けていた。

 

 

ちょうど学生が終わろうとしていて、社会にでる直前だった僕は、環境の変化についていくことが精一杯で、自分のことを欲の対象としてしか見ていない彼に、「心」を求めすぎてしまっていたんだと思う。

 

 

 

自分へ心が向いていない人に対して依存をしたところで、

振り向いてくれるはずもないし、自分の心も満たされない。

 

そんな当たり前のことも、その時の僕は理解できていなかった。

 

 

 

 

いつのまにか、

 

毎日していた電話がなくなり、

連絡も返ってこなくなり、

2人で会うこともなくなり、

 

 

彼の欲が減り、それでも僕の気持ちだけが高ぶり続けた結果、

 

 

あっけなく振られた。

 

 

 

でも相手は、

 

 

今後も友達でいてほしい。

 

 

と。

 

 

 

恋人としては終わったけれど、共通の趣味を持つ友人として、僕を失いたくないとのことだった。

 

 

僕はそれを、甘んじて受け入れてしまった。

たとえどんな関係であっても、彼の存在を自分の中から消すなんて、できなかった。

そして、彼の中からも、僕を消して欲しくなかった。

 

 

 

 

相談していた友達には、

 

絶対に幸せになれない

そんな奴のことを好きでいるのはやめろ

他にもっと良い人が沢山いる

 

皆僕のことを想って、そうやって言葉をかけてくれた。

 

 

それでも、

 

「ただ好きでいるだけで十分なくらい、彼のことが好きだからそれでいい。」

 

と振られたことをきっかけに本気で僕は思っていたから、

 

それからは何も求めず、ただの友人として、でもいつか、絶対また恋人に戻るという希望も持ちながら、自分の気持ちを押し殺して、毎日を過ごした。

 

巡り合わせ

 

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でもそんなこんなで(大はしょり)

 

今僕たちはまた、共にいるわけでして。

 

 

 

正直

 

この人を好きでいて、俺は幸せになれるのか?

 

と何度自問したかわからない。

 

何度も嫌いになろうとしたし、悪いところばかり探して心を遠ざけようと無心した。

 

 

 

それでもやっぱり、いつも心の片隅から離れてくれなくて。

 

 

 

ただただ、好きでい続けたんです。

 

 

 

何も求めず、ただ相手を受け入れて。

 

 

 

 

神様はきまぐれで、いじわるで、優しくて、気分屋みたいだ。

 

 

 

 

 

来月から、2人で暮らし始めます。

 

 

 

 

あの頃の僕たちみたいに、身体と心の快楽だけを求めているだけじゃなくて。

 

今はお互いをもっともっと知った上で、一緒にいる選択をして。

 

 

正直未来のことはまだよくわからないし、どこを目指して今共に暮らすことを決めたのかも曖昧だ。

 

 

でもいつか、支えてくれている人達に、僕たち2人のことをちゃんと、話せる日がくるといいな。

 

 

 

次の夢は、

 

 

 

結婚式を挙げること。

 

 

 

きっと叶う。大丈夫。叶うにきまってる。

 

 

 

世界には愛しかないんだ!(突然の欅坂)